感染を前提としたセキュリティ対策で膨大な個人情報を含む本部データを保護
株式会社アーバン企画開発
不動産管理業を展開する株式会社アーバン企画開発は、現契約者だけに限っても数万件に及ぶ個人情報を保有している。UTM導入をはじめ、早くからセキュリティに力を入れてきた同社は、新たに二次感染対策としてSubGateを導入。万一感染したとしても
感染端末からの不正な通信を検知・遮断し、拠点外への拡散を防止する運用により、大切なデータが守られる環境を構築している。
感染を前提に「拡散」を防ぐという点に特に惹かれました"
アーバン企画開発グループ
株式会社アーバン企画開発は横浜市東部・川崎市全域を商圏とする、地域密着型の不動産管理会社だ。設立は1988年で、当初デベロップメント事業を手掛けていた同社が管理業務に軸足を移したのは、2000年代初頭のこと。物件管理を負担に感じる不動産オーナーとの信頼関係を醸成させることで事業は伸長し、現在7,300戸の賃貸物件、サブリース物件の管理を手掛けるに至っている。 また同時期にいち早く、拠点間をネットワークで結び、UTMによるセキュアな環境を実現したことも同社の特長の一つ。代表取締役社長の三戸部 正治氏はこう振り返る。 「IT化の取り組みを進める中、課題になったのは拠点間ネットワークの構築でした。UTMはセキュアな接続を実現する目的で導入しましたが、マルウェア対策まで含め、各拠点の手を煩わせることなく対応できたことを考えると、意義ある選択だったと考えています」 入居審査では、所得額を含む個人情報の提出を求めることが一般的だ。近年は連帯保証人を立てる代わりに、連帯保証会社を利用するケースも増えているが、同社は緊急時の連絡先を必ず確認するようにしているという。駐車場契約者まで含めると個人情報は数万件、過去データまで含めれば、数十万件に及ぶ。この膨大なデータを守るために苦慮していたのが、メール添付ファイルを通して侵入するマルウェアの脅威対策だった。三戸部氏は当時の状況を次のように振り返る。 「SIerさんからは模擬攻撃を含む従業員教育を提案いただきましたが、それによって脅威から完全に解放されるわけではありません。なにか良い手はないかと考える中、飛び込んできたのが、九州の同業者のシステムがサイバー攻撃で完全に停止したというニュースでした。賃貸管理では、住民の方が払った家賃をオーナー様の口座に誤りなく振り込むことも業務の一つです。当社が取引するオーナー様は1,000名ほどですが、システムが停止してしまうと全ての振込を手作業で行うことになります。待ったなしの対応が必要だと実感しました」
こうした中、SIerから提案されたのが、マルウェア感染デバイスから他の端末への脅威の拡散を防ぎ、最小限の被害に留めるSubGateのセキュリティスイッチだった。 「感染後の被害を最小限に留めるという説明を聞き、当社が探していたのはこれだと直感しました。近年の高度化するセキュリティ脅威に対して100%感染を防げる保証はどこにもありません。感染を前提に「拡散」を防ぐという点に特に惹かれました」と三戸部氏はSubGateとの出会いを語る。 導入は2024年。入念なヒアリングを経て、一拠点に一台、計10台の「SubGate」を設置した。オフィスの島単位など、より細かく設置すればセキュリティはさらに強固なものになるが、その分コストが発生する。そこで同社は、費用対効果の最適化という観点から拠点単位の設置を選択。また経理や家賃管理に関する部門はレベルを切り分け、個別に設置した。 「一拠点がウイルスに感染しても他拠点に影響は及ばず、本部のPCが感染しても経理や基幹システムに影響が及ばない環境を実現できました。経理などのバックオフィス側のPCが社外からメールを受け取る機会は少ないことを考えると、従来とは比較にならない強固なセキュリティが担保できたと考えています」
不動産管理業は当初、法整備が追い付かない状況が続いていた。それを一歩ずつ改善していったのが1991年設立の日本賃貸住宅管理協会だ。三戸部氏は現在その常務理事を務めているほか、神奈川県支部の運営でも重要な役割を果たしている。 「支部では3カ月に1回のサイクルで業務に関連したセミナーを開催しています。次回企画を考える際、私がSubGateの話をしたところ興味を持つ方が多く、即座にSubGateの担当者をお招きしたセミナーを開催することになりました」 実は同社がセキュリティ強化に目を向けた理由はもう一つある。それは、「パート社員に応募された方の一言だった」と三戸部氏は振り返る。 「『御社はどんなセキュリティ対策をしていますか』と突然聞かれました。問い返すと、以前働いていた川崎市内の会社がマルウェア攻撃の被害に遭ったというのです。その方は、それを機に会社への不信感を持ったというお話もされていました。SubGateの導入は、経営者の安心だけでなく、従業員が安心して働ける職場づくりにもつながると感じています」
・従業員への情報セキュリティ教育に頼らないマルウェア対策を実現
・メール添付ファイル経由のウイルス感染による脅威の拡散を防止する仕組みを構築
・拠点単位でSubGateを設置し、ウイルスの拡散を封じ込めることで他拠点への感染拡大を防止